就業規則の意義
就業規則(しゅうぎょうきそく、英語:rules of employment)とは、労働者が就業上遵守すべき規律及び労働条件に関する具体的細目について定めた規則をいう。
就業規則のメリット
【使用者にとってのメリット】
①労働条件や職場規律を統一的、画一的に定めることによって、合理的
で効率的な労務管理を行うことができる。
②労働者一人ひとりが職場ルールを良く理解することによって、職場の
秩序を良好に保つことができるようになる。
③無用なトラブルを予防し、安定した労使関係をつくることができる。【労働者にとってのメリット】
①労働条件や職場規律が明確になることによって労使関係が安定し、安
心して働くことができるようになる。
②明確にされた職場ルールを守ることによって、使用者からの恣意的な
制裁を避けることができる。また、自分が知らない定めによる懲戒を受
ける心配がなくなる。
③就業規則によって労働者の権利が守られるとともに、生活設計がたて
やすくなる。(東京都産業労働局雇用就業部労働環境課(2016)『就業規則作成の手引き』3ページより引用)
労働基準法の規定
参考文献
東京都産業労働局雇用就業部労働環境課(2016)『就業規則作成の手引き』
東京労働局(2015)『明るい職場づくりのための就業規則作成の手引き』
参考ページ
労働基準法の解説記事一覧
総則
- 労働条件の基本7原則(労働憲章)
- 適用事業
- 適用除外
- 労働者と使用者の定義
労働契約
- 労働基準法違反の契約
- 契約期間等
- 労働条件の明示
- 労働者の労働契約解除権と帰郷旅費
- 賠償予定の禁止
- 前借金相殺の禁止
- 強制貯金
- 退職時等の証明
- 金品の返還
- 解雇制限
- 解雇の予告等
- 解雇予告制度の適用除外者
賃金
- 賃金の定義
- 平均賃金
- 賃金支払5原則
- 非常時払い
- 休業手当
- 出来高払制の保障給
労働時間
- 労働時間等に関する規定の適用除外
- 高度プロフェショナル制度
- 労働時間の計算
- 法定労働時間
- 変形労働時間制
- 1ヵ月単位の変形労働時間制
- フレックスタイム制
- 1年単位の変形労働時間制
- 1週間単位の非定型的変形労働時間制
- 休憩
- 休日
- 時間外・休日労働の定義
- 非常災害等による時間外・休日労働
- 36協定による時間外・休日労働
- 割増賃金
- みなし労働時間制
- 事業場外労働のみなし労働時間制
- 専門業務型裁量労働制
- 企画業務型裁量労働制
- 年次有給休暇
年少者
- 年齢による労働者保護法制
- 未成年者
- 年少者
- 児童
妊産婦、就業規則及び雑則等
- 妊産婦等
- 技能者の養成及び災害補償
就業規則
- 就業規則の作成及び届出の義務(労働基準法89条)
- 就業規則の作成の手続(労働基準法90条)
- 就業規則の制裁規定の制限(労働基準法91条)
- 就業規則と法令及び労働協約との関係(労働基準法92条)
- 就業規則と労働契約との関係(労働基準法93条、労働契約法12条)
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